渡辺 裕多 先生
『理科は私たちの身近にある』
今回参加いただいた方が皆、
「おもしろかった!」と思ったのではないでしょうか。
渡辺先生のお話は大人でもわくわくするような話ばかり。
理科の魅力がたっぷり詰まった一時間でした。
渡辺先生のスタンスは、
理科は私たちの身近にあるということ、
そしてご自身も理科が大好きであるということです。
身近な例をいくつか紹介してくれました。
①錯視を利用したアクティブラーニング
見方によって、壺に見えたり人の横顔に見えたりする絵は有名ですね。
錯視は、これまでの経験に基づいているそうです。
そこから脳の話、視神経の話に持っていくことで、興味を持ちやすくなります。
積極的に学ぶ姿勢を大事にしているということです。
②瀬戸大橋の電線
3万本のワイヤーを束ねて橋を吊っているそうです。
実は筋肉と同じ作りで、筋肉も細い繊維が束ねられているそうです。
筋肉と橋、意外な共通点ですね。
③歴史
男の子はロマンが大好きです。
ツタンカーメン王がなぜ亡くなったのか、
CTスキャンやDNA解析で明らかになってきます。
それによると、もともと脳に障害があり、杖を使っていたことがわかり、
事故ではないか、というのが最近の説だそうです。
恐竜については、生物学の発展により様々なことがわかってきています。
ティラノサウルスは、以前考えられていたものより前かがみで、
羽が生えていたことがわかってきました。
ティラノサウルスの生き残りが、今の鳥だというのは驚きです。
④アニメ、漫画
「ファインディングニモ」では魚類の子育てについて学べます。
「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじ、本当は瞳は閉じない!と突っ込みどころもあります。
これらのアニメや漫画も、勉強のツールになるのです。
今回のお話は、いずれも初めて知ることや、興味深い内容ばかり。
でも、いつでも隣に渡辺先生がいるわけではありません。
興味を持つきっかけがあるといいですね。
小学校低学年のうちは、色々なものに触れるようにするとよいです。
図鑑を見るのも良いでしょう。
植物栽培なんかもいいですね。色んな品種を育ててみるとおもしろいです。
5・6年生くらいになると、「これ」という興味のあるものができてきますよ。
理科が大好きな渡辺先生の熱い話を聞くと、聞いている方も楽しくなってきます。
お母さんも理科のおもしろさを知れば、
それが子どもにも伝わり、興味を持つようになるかもしれませんね。
身の回りに理科はあふれています。
何気ないことに興味を持ち、会話の種にしてみてはいかがでしょうか。
花まるカフェマスター
菊池 光昭