12月11日「少年から青年へのストーリー」

本郷中学・高等学校
木村 友彦 教頭


『今は、今後の人生の擬似体験である』



中高の6年間はとても濃密です。
けがをしたり、友達ともめたりすることもあるでしょう。
終わってみればあっという間の6年間です。
 
 中1は、人間関係を作っていく時期です。
集団行動の中で他人と折り合いをつけ、思うようにならないことを経験します。
 
中2は、後輩ができます。
何気ない日常の中に自分を伸ばす契機が眠っています。
自分のサイクルを作り、生活リズムを崩さないことが大切です。
 
中3は、中高一貫校では受験がありません。
じっくりと自分と向き合い、将来を考える時期です。
本郷中では中3で卒論を課し、自分の思っていることを人に伝えることは難しい、
ということに気づきます。
 
高1は、文系か理系かを考え、将来の方向性を考える時期です。
自分の可能性を広げ、自分の意思で勉強するとはどういうことか、考えさせる時期です。
 
高2は、文理選択をし、受験モードに突入です。
受験へとスイッチを切り替えられるかが肝心です。
また、自分を語る言葉も豊かになり始めます。
 
高3は、受験勉強の中で理想と現実のギャップに悩み、苦しみます。
C判定やD判定は当たり前です。
そんな中、必死にもがいている中、出てくる言葉は豊かになります。
内面が豊かになってきている証拠です。
 
大学受験を経験し、人はなぜ学ぶのか、
学ぶことによって何を身につけることができるのかを、考えていくのです。
大人になっても、学ぶことの重要性を持ち続けてほしいのです。
今は、今後の人生の疑似体験です。
困難に立ち向かい、自分を見失わない力を養ってほしいのです。
 
中高の6年間で多くの失敗をし、自分を見つめることで成長していきます。
お母さんは、子どもを信頼して見守ってあげてください。
少年から青年へ、成長していくのが楽しみですね。
 
 
花まるカフェマスター
菊池 光昭
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