11月27日「不機嫌な思春期の少年といかにしてつきあうか」

本郷中学・高等学校
木村 友彦 教頭


『保護者は最も身近な他者である』


男の子は、少年のころはまだまだ幼い傾向があります。
それは悪いことではありません。
しかし、それ故にお母さんは構ってしまうことがあるかもしれませんね。
 
保護者は、子どもをどう見守るかが大切です。
お母さんは不安に思うかもしれませんが、思春期に不機嫌なのは当たり前です。
そんな時に、理解している、見守っている、というオーラを出すことが大切です。
最も身近にいるからこそ、子どもは親に理解してほしいのです。
親から認められた経験はずっと子どもの中に残ります。
 
今は大学ラグビーで活躍している、卒業生の話をしてくれました。
彼は、両親が自分を育ててくれたことを理解し、
とても感謝しています。
血と汗と涙を共有したいからと、彼のユニフォームを洗ってくれたそうです。
息子の出る試合を欠かさず観戦し、応援してくれる両親の思いが、
彼にきちんと伝わっているのですね。
 
中学受験においては、
模試でできていないところをチェックしてあげてください。
弱点を共有し、どうするのかを一緒に考えてください。
この、一緒に歩いてくれたという感覚が大事なのです。
教える必要はありません。
親の真心、応援、そして受験をやり遂げたという経験が、
その子にとって財産となります。
 
見守るというのは、お母さんにとって忍耐です。
ついひとこと言いたくなってしまうこともあるかと思いますが、
言わない努力をしてください。
それで失敗したら、それはそれでいい経験となります。
心が弱っているときには寄り添ってあげる、
そんな見守り方ができるといいのではないでしょうか。
 
 
花まるカフェマスター
菊池 光昭
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