11月26日「子育てにおける家庭の役割、学校の役割」

実践女子学園中学・高等学校
嶋野 恵子 校長


『家庭と学校が同じ方向を向く』


学校に期待することは何ですか?
お母さんたちにテーブルで話してもらった結果、
社会性を身に付けてほしい、という意見が出ました。
 
社会性は、ひとりでは身に付けられません。
誰かと協力して行うことが求められます。
そのためには、自分で発信する力や、
違った価値観や意見を受け入れることが必要です。
 
社会性は、学校でも身に付けられるし、家庭でも育てることができます。
 
学校は、生まれも育ちも異なる他人とかかわる場です。
互いに切磋琢磨し、達成感を味わうこともできます。
また、集団生活をするためのルールがあり、それを学ぶ機会でもあります。
学校とは多様性を訓練する場なのです。
その分、ストレスがかかります。
そのストレスが大事です。
家庭にはない環境で、何をどうしたらよいのかを考え、実行していく場なのです。
 
では、家庭ではどうしたらよいでしょうか。
目標を1つにして、学校と同じ方向を向くことが大切です。
子どもが学校でやりたいと思ったことを後押しし、サポートしてあげること。
そしてストレスを少しだけ外してあげること。
それが家庭に求められる役割です。
子どもは集団の中で育つという意識を持つことが大切なのです。
 
友達との接し方や集団生活に、うちの子大丈夫かしら・・・と不安に思うお母さん、
これは人に負けないというものを、身に付けさせてください。
これが1つあると、ストレスに強くなります。
1つのことをやり続けていることが自信になりますし、
それがその子の魅力ですよ。
 
学校と二人三脚で、子供の成長に寄り添ってあげてください。
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