1月30日「グローバル社会をたくましく生きる
~私立中学が取り組むグローバル教育~」

東京都市大学付属中学・高等学校
小野 正人 校長


『ホームステイをして変わったことは?――「自分が変わった」


グローバル社会とは、いったい何でしょうか。
今や国際結婚の割合は10%に達し、
これからもっと伸びるだろうと言われています。
語学力はもちろんのこと、コミュニケーション能力や異文化体験を身につけ、
国際的に活躍できる人材が求められます。
 
都市大付属中・高で行う国際理解教育の一つの方法として、
任意参加のホームステイがあります。 
 
マレーシア異文化体験(中3)では、行くのは都市部ではなくジャングルの村。
ホームステイさせてもらう村が近づくにつれ、
生徒たちはだんだん口数が少なくなっていったそうです。
しかし、1週間ホームステイし、5日間現地の授業を受けると、
最後にはみんな帰りたくないと言うのだから驚きです。
 
ニュージーランド語学研修(高1)では、3週間のホームステイと15日間の授業があります。
これだけの期間を過ごせば、英語がしゃべれるようにならないはずがありません。
また、それまであいさつをちゃんとしなかった子がするようになったり、
普段あまりしゃべらない子が外国の子とずっと話していたり、
様々な良い変化が見られたそうです。
印象的だったのが、ホームステイをして「自分が変わった」という言葉。
気持ちまでもが変わるのです。
 
現地の子と一緒にスポーツを楽しんだり、最終日には別れを惜しんだり。
国境を越えた彼らの交流は、かけがえのないものです。
語学力だけでなく、コミュニケーション能力まで養うことができ、
人間としても成長できるのがホームステイの魅力的ですね。
 
学生のうちにしかなかなかできない、ホームステイという経験。
ホームステイの話を聞くと、本当に楽しそうです。 
思い切って海外に行かせてみれば、予想以上の成長が見られるかもしれません。
 
日本語の表現力を磨く弁論大会や、キャリア教育など、
都市大付属中・高での様々な取り組みがありますが、
中でもホームステイの素晴らしさが存分に語られた、今回のお話でした。
 
 
花まるカフェマスター
菊池 光昭
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