3月5日「伸びる子、伸び悩む子」

獨協中学・高等学校
笠井 淳三 副校長


『積極的に取り組める子が伸びる


2020年に大学入試が変わり、少子高齢化や地球温暖化など、
答えのない問題が解決できることが求められるようになってきました。
どうやったらできるようになるでしょうか?
大人になるってどういう事でしょうか?

昔は17歳くらいには元服し、大人として扱われていました。
今も昔も体つきはそんなに変わりませんが、現代は思考力や気持ちが大人になれていないそうです。
色んな事を経験しないと、大人になりません。
積極的に取り組める子が伸びていくのです。

伸びる例、伸び悩む例を紹介していただきました。

【伸びる例】
A君は、特別勉強ができるというわけではない、ごく普通の子です。
ただ他の子と違う点は、とても行動的だという点です。
海外研修に参加して、イエローストーン国立公園で化石の発掘を行ったそうですが、
化石を見つけて喜んでいる姿が印象的だったそうです。
ただ参加するのではなく、楽しんで活動できる、というのがポイントです。
研修から帰ってきて、文化祭などにも積極的に参加して活躍したそうです。
その後、彼は難関大学に合格しました。
物事に取り組む姿勢がすばらしく、伸びていった例です。

【伸び悩む例】
修学旅行の飛行機の待ち時間で、生徒達が一斉にスマホを使い始めたことに先生が苦言を呈したところ、
B君が食いついてきました。
日本人は自己が確立されていないだとか、周りが見えていないだとか、問題点を論じたそうです。
読書好きで、よく考えられているのですが、独りよがりで他人に対する信頼が表明できていないところがありました。
人との関係を持ち、信頼があればもっと伸びるのではないか、と思わせる子だったそうです。

伸びるのに、素直なだけでは不足しています。
素直さの中に力強さがほしいのです。それは、人を信頼する心です。
学校では、経験できるチャンスがあります。
部活や行事などたくさん種類があり、様々なことに挑戦することができます。
中高時代に部活や行事、委員会活動を通じて人との信頼を身につけ、伸びていってほしいですね。


花まるカフェマスター
菊池 光昭

Next Post次の投稿 Previous Post前の投稿 ホーム