樋口 元 教頭
『男の子はのびのびできる。女の子も、男の子を気にせず話せる』
男女別学の魅力は、何といっても男女の特性に合わせた指導ができることです。
今回のお話では、男女の違いについて詳しくお話しいただきました。
今回のお話では、男女の違いについて詳しくお話しいただきました。
【学習指導】
男の子はスパートがかかると一気にやれます。
また、競争が好きなので、順位表を貼り出すと這い上がろうと努力します。
女の子はコツコツ積み重ねるタイプが多いです。
協力が得意なので、グループでの話し合いや発表では力を発揮します。
得意不得意にも男女の差は表れます。
例えば国語の授業では、一般的に女の子は物語文が得意で説明文は苦手、男の子はその逆です。
男女別学であれば、男女それぞれに合わせた授業展開ができます。
教材も男女に合ったものを選ぶことができ、効率よく学習できるのです。
【生活指導】
友達関係については、男の子は縦社会で、興味が合えば誰とでも仲良くできます。
女の子は狭い世界の横社会で濃密な関係を築きます。
中1で多いいじめは、新しい環境への不安から起きてしまいます。
男の子は新しい勉強への不安から暴力的な行動、
女の子は新しい友達ができるかどうかの不安から言葉や無視といった行動として表れます。
友達関係やいじめは男女で性質が違うので、指導の仕方も異なってきます。
また、共学では女の子がリーダーシップをとることが多く、男の子の活躍の場があまりありません。
男子校では、男の子が生徒会長をやらざるを得ませんね。
女子校でも、仲間に背中を押されておとなしい子が会長をやる、なんてこともあります。
異性の目がない別学では、男の子はのびのびと過ごすことができます。
女の子も、男の子がいない中でいろいろ話すことができます。
共学には共学の良さがありますが、男の子だけ、女の子だけの別学も、とても楽しそうです。
別学という環境の中で、子どもが生き生きと学校生活を過ごせるとよいですね。
花まるカフェマスター
菊池 光昭