9月25日「友達との付き合い方への誤解」


城北中学・高等学校
保坂 慎二 教頭 


『相手の人格を手段として見てはいけない』



友達との付き合い方は、親としては気になること。
思春期になると、トラブルに発展することもあります。
今回の花まるカフェでは、思春期の子どもの友達付き合い、
特にいじめについて、お話しいただきました。
いじめは、いくつかのパターンに分けられます。
一つは、悪意はなく、からかったり困らせたりする行動をすること。
友達との付き合い方を勘違いしているタイプで、
小学生の時の接し方の延長になっている場合です。
思ったままを口にしてしまい、傷つけてしまうことがあるのです。
からかいの程度の調整ができないのですね。
思春期は、子どもでも大人でもない、難しい年齢です。
感情の起伏が激しかったり、情緒不安のため、
他の人間との接し方が難しい年ごろなのです。
二つ目は、相手がずる休みをしたり手抜きをしたときに、
矯正するために懲らしめようとすること。
無視をしたり、用事を押し付けたりすることが多く、
本人はいじめだと思っていません。
見当はずれの正義感から、私的な制裁に走ってしまうのです。
友達との付き合い方を、どうしたらよいのか。
保坂教頭は、カントの言葉を挙げてこう諭します。
相手の人格を、自分の欲望をかなえるための手段として見てはいけない。
自分にない面を目指すべき目的として見るべきである、と。
つまり、相手の人格を尊重しなさい、ということです。
他者を思いやり、認め、自分の目標とする、
そんな風に考えられるよう、成長してほしいものですね。


【今日の1曲】DJ 西川 文平
You've Got a Friend/Carole King
いつでもどんな時でも、君の呼ぶ声がしたら駆けつけるよ、とキャロルの優しい声が歌います。
この曲で歌われるような友だちを、子どもたちには見つけて欲しいと思います。
そして、そのためにもたくさんの失敗をして欲しいとも。
本日もありがとうございました。
花まるカフェマスター
菊池光昭 
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