6月2日「読書好きにするには」

三輪田学園中学校高等学校 
校長 吉田珠美
   
【プロフィール】
創立者・三輪田眞佐子の「徳才兼備の女性を育てる」という教育目標を受け継ぎ、
人間力と学力の両方をもった、社会で輝く女性を育てることが目標です。
そのために、受験生・生徒・保護者・教員・社会を繋ぐことが、
校長の仕事だと思っています。    
子どもの頃から仕切るのが好きで、生徒会委員が大好きでした。
高校の部活は新聞部だったので、決められた字数で原稿を書くのが得意。
だれもやる人がいないと、とりあえず「じゃ、私が」といってしまうので、
父からよく、「考えてから手を挙げろ!」と怒られていました。 

【 読書好きにするには 】


みなさんは、本は好きですか?
子どもたちにも、たくさん本を読んでもらいたいですよね。
成長期の子どもにとって、本は多くの影響を与えるはずです。
そんな読書のススメについて、
三輪田学園中学・高等学校の吉田珠美先生にお話しいただきました。

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読書とは?
人間にとって当たり前のこと、という人もいますが、
あなたにとって読書とは何でしょうか。

江戸時代には貸本屋が発展するほど活字に飢えていたといいます。
本は読みたくて読むもの、という理想的な状況ですが、
子どもたちにもそうなってほしいものです。

本を読むことで得られることは3つあります。
まず、情報を得て学ぶということ。

次に、心を豊かにすること。
思春期において、本は良きアドバイザーとなります。
主人公と自分がシンクロし、主人公と一緒に問題を解決し、
経験することが学びとなります。
また、文章から風景を頭に浮かべたり、想像力を育てる機会にもなります。
それから、気づき。
例えば、チョコレートに関する本を読みます。
すると実際に売っているチョコレートを見て、
売り上げの一部が生産国の支援になっているのに気づいたり、
フェアトレードのマークを見つけてくる、ということもあるそうです。
では、どうすれば読書好きの子になるのでしょうか。
小さいうちから物語を読む習慣をつけさせる、ということが大切です。
背伸びをせず、主人公の年齢と離れていないものを選び、
感情移入できる本を選ぶこと。
本を選ばせるというのも大事なことで、自分で決める第一歩となるそうですよ。
そして、ぜひお母さんも一緒に読書をしてください。
違う本で構いません。
読書体験を共有し、本を紹介しあうことで、
ますます読書が好きになりそうですね。
物語の主人公が成長するとともに、子どもも成長していきます。
お母さんも一緒に読書を楽しみながら、
子どもに本を勧めてみてください。


【今日の1曲】DJ 西川 文平
迷信/スティーヴィー・ワンダー
…スティーヴィーの黄金期に発売されたものの中でも、特に人気の高いアルバム
「トーキング・ブック」。
「語る本」という名前の示す通り、このアルバムはまさに「耳から聞く本」。そ
れに収録されているスティーヴィーの代表曲の一つが「迷信」です。盲 目で
あったスティーヴィーがこのアルバムに込めた「本」とは一体何だったのでしょ
うか。
花まるカフェ、ご満足いただけたでしょうか。
またのお越しをお待ちしております。

花まるカフェ マスター 
菊池 光昭
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