花形 映里 先生
『行った学校が一番良かった』
中学受験をした花形先生の実体験のお話は、子どもの気持ちに沿っていて、とても参考になりました。
子どもは親をよく見ているものですね。
友達の影響で、なんとなく塾通いをはじめ、流れで中学受験をすることになったという花形先生。
塾に通うとなると、お弁当が必要です。
仕事をしている母親が毎日お弁当を作ってくれるのを見て、
子どもながら、仕事を増やしてしまったことに申し訳なさを感じたそうです。
忙しい中お弁当を作ってくれているため、遊ぶわけにいかない、と思うようになったそうですよ。
また、親が内容を共有してくれるのがうれしかったそうです。
たわいのない会話の中で、「これこないだ一緒に勉強したよね」と言われると、
頑張ろうと思えたと言います。
結局、第一志望の学校ではなかったものの、頑張って入ったからいい学校だった、
大変だったけど楽しかった、と受験を振り返りました。
親が程よい距離感で、一緒に受験を経験することで、子どもに良い影響を与えるのかもしれません。
子どもから「ありがとう」という言葉は少ないものの、長い目で見たときに親への感謝を学べます。
親と二人三脚できるのは、中学受験までです。
行った学校が一番良かった、と思えれば、受験は成功です。
受験をしたことで、今でも会って話せる一生の友達ができた、とうれしそうに語る花形先生は、
受験をして本当によかったんだなと思います。
受験は勉強ばかりで大変、というイメージがあるかもしれませんが、
決してマイナスではない、受験を通して得られるものがあるのだと
改めて感じさせるお話でした。
花まるカフェマスター
菊池 光昭