1月14日「文化としての算数・数学の学習ポイント」

目白研心中学・高等学校
松下 秀房 校長


『算数は、目に見えないから嫌われる。何に役立つのかわかりづらい』



算数は、生活していくうえで必要な道具として誕生しました。
それがやがて学問となり、それまで知識として知っていたことが定理となりました。
算数・数学は人間が作ったものなのです。

学問として発達することで、川の幅や木の高さなど、
実際に測れないものまでわかるようになりました。(三角比を利用すればわかります)
しかし、目に見えないことだからこそ、何に役立つのかわかりづらく、
算数が嫌いになってしまうのです。

では、算数・数学を学習するうえで注意することは何でしょうか?

算数では、「なぜ」という疑問に答えることが大切です。
なぜ、分数の足し算は通分しないといけないのでしょうか?
そういう決まりだから、と言ってしまうのではなく、
もとになる量を同じにしなければならないから、と理屈を説明してあげてください。

勉強するなら、親の目が届くリビングで勉強するのがお勧めです。
お母さんもリビングで本を読んだりしてみてください。
また、短い時間で集中して行うとはかどりますよ。
学年が上がるごとに10分ずつ時間を増やしていくとよいでしょう。

算数・数学を通して身につく力は、何でしょうか。
今はICT時代だからこそ、表現する力が求められます。
数学の証明では、文章を作って表現する必要があります。
因数分解も、違った形の式で表現するということです。
また、グローバル化の時代だからこそ、言語だけではなく思考力が必要です。
論理的思考力、抽象的思考力、一般化する思考力・・・といった考える力を
数学を通して学んでいってほしいのです。
 
難しい問題に、試行錯誤しながら挑戦した経験は、
きっとその後の人生で役に立ちます。
算数・数学が好きになってくれるとうれしいです。

花まるカフェマスター
菊池 光昭
 
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