木村 友彦 教頭
『保護者は最も身近な他者である』
男の子は、少年のころはまだまだ幼い傾向があります。
それは悪いことではありません。
しかし、それ故にお母さんは構ってしまうことがあるかもしれませんね。
保護者は、子どもをどう見守るかが大切です。
お母さんは不安に思うかもしれませんが、思春期に不機嫌なのは当たり前です。
そんな時に、理解している、見守っている、というオーラを出すことが大切です。
最も身近にいるからこそ、子どもは親に理解してほしいのです。
親から認められた経験はずっと子どもの中に残ります。
今は大学ラグビーで活躍している、卒業生の話をしてくれました。
彼は、両親が自分を育ててくれたことを理解し、
とても感謝しています。
血と汗と涙を共有したいからと、彼のユニフォームを洗ってくれたそうです。
息子の出る試合を欠かさず観戦し、応援してくれる両親の思いが、
彼にきちんと伝わっているのですね。
中学受験においては、
模試でできていないところをチェックしてあげてください。
弱点を共有し、どうするのかを一緒に考えてください。
この、一緒に歩いてくれたという感覚が大事なのです。
教える必要はありません。
親の真心、応援、そして受験をやり遂げたという経験が、
その子にとって財産となります。
見守るというのは、お母さんにとって忍耐です。
ついひとこと言いたくなってしまうこともあるかと思いますが、
言わない努力をしてください。
それで失敗したら、それはそれでいい経験となります。
心が弱っているときには寄り添ってあげる、
そんな見守り方ができるといいのではないでしょうか。
花まるカフェマスター
菊池 光昭