11月21日「公立と私立の違い」

昭和学院秀英中学・高等学校
石井 和久 先生 


『その学校をじかに見てほしい』



公立と私立、どちらがいいのか迷いますよね。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
公立と私立の両方を経験した、石井先生の貴重なお話を紹介します。

まずは気になるお金の話。
公立は中学3年間で100万円以内で済みますが、私立は200万~300万円かかります。
医学部に行きたいとなったら大変!入学金1000万円なんてことも。
子育てにはお金がかかるのです。

教職員について。
公立は、教員を選ぶことができません。当たりはずれがあるのが事実です。
一方、私立は校長が採用するので、学校に合わないような人は採用しません。
 
生徒について。
公立は、住んでいる地域にある学校に通うため、友人が近くにいます。
良くも悪くも、縁が切れにくいのです。
また、家庭環境が様々なため、人間関係が鍛えられるとも言えます。
私立は、あちこちから来ているため、学校内での友人関係が深くなります。
経済力も一定レベル、学力も試験を突破して一定レベルの子が集まるため、
安心感はありますが視野が狭くなる可能性があります。
また、面倒見が良すぎると、自分で判断ができなくなってしまう、なんてこともあります。
 
学習指導について。
公立は、学習指導要領に基づき、中の上レベルで教えることが多いです。
わからないまま卒業してしまう、ということがあり得ます。
石井先生は校長時代、朝に補習したりしていたそうですよ。
私立は、中学生のうちに高校の内容を先取りするなど、独自のカリキュラムで行います。
大学に向けて進路指導、受験指導が手厚いのは魅力です。
 
以上が一般的な公立と私立の違いですが、学校によって特色はありますし、様々です。
学校について知るには、登下校の時間がおすすめです。
学校のある最寄りの駅や通学路で、生徒の様子を見てみてください。
生徒の様子から、学校の様子が見えてくるはずです。
 
公立か私立か、というところで判断するのではなく、
その学校自体を見ることが大切です。
その中で、公立または私立だからこそのメリットや、あるいはデメリットを踏まえ、
お子さんに合った学校を選択していく必要があるのではないでしょうか。
 
 
花まるカフェマスター
菊池 光昭
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