11月20日「みんな違ってみんな良い~想像力を育てる~」

芝中学・高等学校
武藤 道郎 先生 


『自分の想像を超えるものを想像できるように』



「山の雪が溶けたら、山はどうなりますか?」
あなたなら、なんて答えますか?
土が軟らかくなる、雪の下の緑が見えるようになる、など思い浮かんだでしょうか。

では、こう考えた方はいますか?
春が来る。
どうでしょう。ハッとしませんでしたか?

みんな違ってみんな良い、とは、他者を理解する言葉です。
理解するためには、想像する力が大切なのです。
 
中学生にもなると友達関係も変わってきます。
小さいうちは、みんな仲良く、と言われますが、そうはできないものです。
誰にだって、どうしても合わない子はいます。
そんな時は、無理に仲良くする必要はないのです。
成長するにつれて、いつの間にか仲良くなっていたりするかもしれませんよ。
それには、子どもたちそれぞれが認められるようになることが大事です。
そのために、想像力が必要なのです。
 
ご家庭で、想像力を掻き立てる会話をしてください。
勉強以外の話をいっぱいして、コミュニケーションをとってください。
学校では、今まで出会ったことのないような、
自分の想像を超えるような子もいるでしょう。
相手の痛みがわかる子に。自分のことのように考えられるように。
やがて大きくなった時に、そんな自慢の子になっているはずですよ。
 
自分の想像を超えるものを想像できるようになること。
それが目指すべきところではないでしょうか。
 
 
花まるカフェマスター
菊池 光昭
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