7月9日「だめでいい、だめがいい~あと伸びのために今大切なこと~」


栄光学園中学・高等学校 
井本 陽久先生


フィリピンの孤児院で花まる社員と一緒に活動したり、
花まる学習会の活動に非常に協力的な先生です。
花まるのこと、お母さんのことを良く理解し、
学校でも、自ら茶話会を行い、
「子どもたちは可愛い、お母さん大好き」と笑顔で仰る素敵な先生です。

【だめでいい、だめがいい~あと伸びのために今大切なこと~】

まず最初に、普段の学校の様子を写真で見せていただきました。
飾り気のない男子中学生の様子が映し出され、
そのいい意味での「バカっぽさ」に会場は温かい笑いに包まれました。
床で寝そべりながらみんなで補習に取り組んだり、
掃除で机の上に椅子を乗せるのに、あえて不安定なアートのように積み上げたり・・・
男の子って、おもしろいですね。

男の子は、普通のルーティーンが嫌なだけで、
決して面倒くさがりではないのです。
普段と違うことで喜ぶのだから、単純と言えば単純。
でも、それを知っていれば親として男の子との接し方が少し楽になるかもしれません。

その一方で、学習ボランティアで施設の子どもたちに勉強を教える様子は、
何とも頼もしい姿でした。
一見幼いようで、頼もしい。
そんな彼らを微笑ましく、いとおしく感じるのは、先生も親も同じのようです。

学校という何でもない日常の中で、生き生きとした顔を見せられることが
何より重要です。

後半では、学習する上で重要な3つの力について、お話しいただきました。

1 自分で突破する力(手持ちのもので何とかする力)
2 再現する力(一度自分が身に付けたことを再現する力)
3 間に合わせの力(合格点を取るための間に合わせの力)
この3つの力のうち、間に合わせの力で済ませるようでは先へ進むことができません。
本当はちゃんとわかっていないので、高校生になってから勉強がわからなくなってしまうのです。
きちんと理解して、自分で突破する力を育てることが大切です。
そのために、時間をかけてあーでもないこーでもない、と試行錯誤する姿勢を
大人が支える必要があるのです。
子どもをしっかり見てあげてください。
どういうことを言ったら子供が喜ぶか、試行錯誤してください。
間違えた時にネガティブな反応をとって水を差し、
躍動感の芽を摘んでしまわないよう、
お母さんの腕の見せ所ですね。 

**

フランクな先生のお人柄と、巧みな話術により、
とても楽しい時間となりました。

【今日の1曲】DJ 西川 文平
スーダラ節/ハナ肇とクレージーキャッツ
『わかっちゃいるけどやめられない』という日本を代表するダメ男ソングの代表。
『ダメですけど、何か?』とでも言わんがばかりの強さとしなやかさを持った歌。
  こうしたオトナの渡世術をこそ奪還したいものです。

本日は雨の中、大勢の方にご参加いただきました。
ありがとうございました。

花まるカフェ マスター
菊池 光昭
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