10月8日「自主性を育む・・・『共学』『共育』『共生』」

富士見中学・高等学校
板倉 清 校長 


『「ま、いいか」と言うくらいがちょうどよい』


 
富士見中学・高等学校では、子どもたちが本当に自主的で、
生き生きと学校生活を送っています。
「生活のしおり」を自分たちの使いやすいようカレンダーを加えたり、
東北ボランティアでは先生が生徒の指示で動くほど主体的に活動したり、
受験生向けの説明会で案内役を買って出たり。
環境を整えてあげることで、子どもは成長するのです。
では、学校以外の場では、どうしたらいいでしょうか。
 
自立を促すのに、3つの大切なことを挙げています。
①子どもに安心感を持たせること
学校に通うことは、子どもにとってとてもエネルギーのいることです。
家庭では素の自分でいられるような場所にすることが大事です。
また、良い子を演じさせない。失敗しても大丈夫、という安心感を与えることも大事です。
②親が適度な距離感を持つこと
急かさない、先取りしない、肩代わりしない。
お母さんがゆとりをもって接する必要があります。
そして、近くから見守っている、だけど邪魔されない、という
絶妙な距離感がいいのです。
③子どもに共感を持つこと
存在していることがうれしい、という子どもへの愛情を、
言葉や動作で絶えず伝えることです。
そして、自分は自分でいいという自己肯定感を与えることが大切です。
 
では、自立させるためには具体的にどうすればよいでしょうか。
例えば、家庭での任務を与え、家族の一員であることを自覚させることで
責任感を育てて自立へつながります。
また、少し先の挑戦できそうなことを提起し、刺激を与えるのも良いでしょう。
子どもに親の判断を押し付けてはいけません。
そして、親は完璧ではなく、楽しんでいる姿や打ち込んでいる姿を見せてあげてください。
 
板倉校長の話を聞いて感じるのは、
お母さんはゆとりをもって、あれこれ言わずに、
あまり干渉しすぎない方がいいのかもしれないということ。
ただし、お母さんはちゃんと見守っている、ちゃんと関心がある、ということが
子どもに伝わっていることが前提です。
真面目のお母さんほど、「私はできた」「いい子でなければならない」と考えがちです。
「ま、いいか」「こんなものか」と肩の力を抜いて、余裕をもって接してみてはいかがでしょうか。
 
 

【今日の1曲】DJ 西川 文平
 
Acquiesce/oasis
もう解散してしまいましたが、90年代、クールブリタニア、ブリットポップ、
そうした文化を牽引したイギリスの国民的バンドであったオアシス。
中心メンバーのギャラガー兄弟は仲の悪さでも非常に有名でした。
しかし、交互にボーカルを取りながら、サビではbecause need each otherと歌われます。
仲のいい悪いを越えた共生の関係がきっとあるように思うのは私だけでしょうか。
再結成してくれないかなぁ。



花まるカフェマスター
菊池 光昭
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