10月31日「中学1年生でよく起きるトラブルとは?」

高輪中学・高等学校
真壁 亨 先生 


『子供の心理は、単純なようで複雑』


中学生になると、トラブルはつきものです。
不安に感じるお母さんもいるかもしれませんが、
どんなトラブルがあるか事前に知っておけば、少し安心ですね。
 
トラブルが起きる場所は、
クラス、部活動、登下校中、自宅、などが考えられます。
今回は実例を交えながら、クラスでのトラブルについてお話しいただきました。
 
子どもには、自分を認めてもらいたい気持ちと、自分を守りたい気持ちがあります。
自分を認めてもらいたい気持ちから、
周りの子にちょっかいを出したり、相手の嫌がることを言ったりしてしまいます。
コミュニケーションの取り方がわからないのです。
また、自分を守りたい気持ちから、
自分がやられたことを大げさに言ったり、自分がやったことは言わなかったり、
意識的あるいは無意識に教師や親に嘘をついたりしてしまいます。
これは、怒られた経験が少ないか、逆に多いことによって起きてしまいます。
こういった気持ちが強いほど、トラブルも大きく、複雑になってくるのです。
 
実際に起きたトラブルでは、
加害者の子が、嘘をついていた、という例が挙げられました。
その子の両親は厳しく、そのため本当のことを言えなかった、という事情がありました。
子どもが親に真実を伝えられない状況を作ってしまっているのです。
 
ささいなトラブルはあって当たり前です。
その時、子どもの言葉の裏に何かないか、よく見定めてください。
子供の心理は、単純なようで複雑です。
少しずつ、大人の心へ成長していくよう、
お母さんは余裕をもって接していってください。
 
 
花まるカフェマスター
菊池 光昭
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