10月16日「子育てレシピ第2弾 ピースフルスクール作りのためのリフレクション(内省)とエンパシー(共感)

駒込中学・高等学校
河合 孝允 校長 


『他人と比較しないで、オリジナルの自分を見つめる』


ピースフルスクールとは、オランダから広まったヨーロッパの教育理念です。
ピース(=平和)という言葉通り、争いをなくすために、
自分たちの民族を反省して良いところ、悪いところを表現し(=内省)、
相手の立場を納得はいかなくても理解してあげる(=共感)、
という考え方です。
日本人はこの共感が、あまりできないといいます。
 
河合校長が作った「学びのレシピ」という冊子があります。
内省と共感について、次のように述べています。
議論は一方通行の意見のみでは成立しません。 
相手の主張を受け入れて、建設的に意思決定の道を探り出すことが、
真の議論である、と。
そのために、「内省力」と「共感力」が必要となるわけです。
 
また、議論するのに知っておくべきなのが「対人論証」という言葉です。
A先生とB先生が「勉強しなさい」と言ったとき、
A先生には従うけどB先生には従わない、ということも起こりえます。
人を動かすのは言葉ではなく、誰が発するか・・・
どんなに正しいことを言っても、人を動かすにはその人の人間性が問われるわけです。

駒込中・高では、縁のあった子を未来の宝として育てていく、
という河合校長の想いがあります。
生徒たちは、ひとり一人が目的意識を持っています。
他者と比較しないで、オリジナルの自分を見つめる、
そんなピースフルスクールを目指しています。
 
河合校長の想いは、
人生を楽しく生きてほしい、という
親の想いに重なるものがあるのではないでしょうか。
 
偏差値ばかりを気にするのではなく、
21世紀を幸せに生きる力をもつようになるヒントが、
ここにあるはずです。
 
 

【今日の1曲】DJ 西川 文平
 
The ピース/モーニング娘。
たくさんいるなぁと思いながらテレビを見ていた時代の何と牧歌的であったことか。
メンバーにも、プロデューサーのつんくさんにも色々とあり、時の流れを感じずにはいられません。


花まるカフェマスター
菊池 光昭 
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