9月26日「味覚を育てる食育」

成蹊中学・高等学校
坂井 史子 先生 


『次善の策』



3種類のだしの飲み比べから始まった、今回の花まるカフェ。
今までにはない体験型のトークショーに、期待が高まります。

A、B、Cの紙コップに入った3種類のだしを飲み比べ、
一番おいしいと感じたものに手を挙げてもらいます。
一番多かったのはC。半数以上の方が手を挙げたのですが・・・
実はこれ、和風だしの素だったのです。
この結果に、「確かにいつもの味だった!」と皆さん苦笑い。
坂井先生、してやったりですね。
ちなみにAはかつお節、Bはかつお節+昆布でした。
味覚は、普段食べている物に慣れてしまい、
大人になってから変えようと思っても変えられないものです。
子どものうちから正しい味覚を育てることが大事です。
とはいっても、毎日だしを取るのは大変ですよね。
解決方法に、坂井先生は二つ提案してくれました。
一つは、原材料名をよく見て選ぶということ。
色々な商品がありますが、原材料は多く使われている順に記載されています。
化学調味料ばかりでなく、魚の原料が先頭に来るようなものを選ぶ、という提案です。
二つ目は、無理にだしを使わないということ。
だしを使わなくてもおいしく食べられる料理もたくさんあります。
ポイントは、水の中に具材を入れて火にかけること。
そうすることで、野菜や肉のだしが出て、おいしくなるそうです。
画期的ですね。
「ベスト」はできなくても「ベター」ならできます。
それが次善の策。
少しハードルが下がり、できそうな気がしませんか?
忙しい毎日と折り合いをつけながら、
味覚を育てる食育を、実践してみてはいかがでしょうか。


【今日の1曲】DJ 西川 文平
 A Taste of Honey/The Beatles
邦題は蜜の味。元々はブロードウェイミュージカルのために書かれた曲をビートルズがカバー。
ジョンはこの曲が嫌いでWaste of Money(金の無駄遣い)と替え歌したとかしないとか。
まぁでも、恋に求める蜜の味なんていつも、金の無駄遣いみたいなものですよね(笑) 

花まるカフェマスター
菊池光昭
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